クズ原やヨモギが繁茂する草原に生息する。寂しげな美しい声で鳴くことで知られる。鳴く虫の中でもとりわけ「鳴く場所」にこだわり、音が増幅してよく響かないと鳴き止んでしまう。​もとから存在する場所を利用したり、時には自らステージを作ったりする。華奢な体をしているが、若干の肉食傾向があり、アブラムシ等の小昆虫を食べることが知られている。特に幼虫期には必要な餌資源となるようだ。オスの翅の付け根には誘惑腺という甘い分泌物が出るところがあり、メスがそこを舐めている間に交尾を行う。交尾自体は一瞬で終わるが、甘いものが好きだということもあってか、しばらく舐め続けている。鳴き声や腹が黒いことから他の類似種と区別できるが、関東と関西の一部地域では腹が白い個体群がいるので過信はできない。北海道や本州の山地のような冷涼地では、体が黒味を帯びることがある。その理由については不明だが、太陽の光で効率的に体温を上げるためと考えられる。

カンタンの仲間は本種の他に4種がいる。平地や海岸近くの草原でよく見られるヒロバネカンタン、山地などの冷涼な環境のキイチゴ類で見られるコガタカンタン、​南西諸島にのみ生息するチャイロカンタンとインドカンタンが知られている。

クズ原やヨモギが繁茂する草原に生息する。

寂しげな美しい声で鳴くことで知られる。鳴く虫の中でもとりわけ

「鳴く場所」にこだわり、音が増幅してよく響かないと鳴き止んでしまう。

​もとから存在する場所を利用したり、時には自らステージを作ったりする。

華奢な体をしているが、若干の肉食傾向があり、アブラムシ等の小昆虫を

食べることが知られている。特に幼虫期には必要な餌資源となるようだ。

オスの翅の付け根には誘惑腺という甘い分泌物が出るところがあり、

メスがそこを舐めている間に交尾を行う。交尾自体は一瞬で終わるが、

甘いものが好きだということもあってか、しばらく舐め続けている。

鳴き声や腹が黒いことから他の類似種と区別できるが、関東と関西の

一部地域では腹が白い個体群がいるので過信はできない。

北海道や本州の山地のような冷涼地では、体が黒味を帯びることがある。

その理由については不明だが、太陽の光で効率的に体温を上げるためと考えられる。

カンタンの仲間は本種の他に4種がいる。平地や海岸近くの草原でよく見られる

ヒロバネカンタン、山地などの冷涼な環境のキイチゴ類で見られるコガタカンタン、

​南西諸島にのみ生息するチャイロカンタンとインドカンタンが知られている。

カンタン

Oecanthus longicauda
美声
 【出会いやすさ】
 【出現時期】
​  8月上旬~11月下旬
 【成虫の姿】​
 【生態写真】​

カンタン終齢幼虫

長草原や低木で見られる。冷涼地では体が黒化する傾向があるが、幼虫時代はあまり黒くない。

 【近縁種】​

ヒロバネカンタン♂

オスは前翅の幅が先端に向かって広くなり、丸みを帯びる。カンタンの仲間の中では警戒心は薄く、鳴いている様子を撮りやすい。

チャイロカンタン♂

南西諸島に広く分布するカンタンの一種。平地の草原で見られる。ヒロバネカンタンよりも鳴き声の一声一声が長い。外見はインドカンタンと酷似しているが、同一種なのではとの議論もある。

カンタン♂

鳴いているオス。夜には鳴く個体が多くなるが、ライトの光にとにかく敏感で、当てるとすぐに鳴き止んでしまう。

カンタン♂

鳴くオスは背後からならライトを当てて観察しやすい。大股開きであられもない姿になっている。