Cardiodactylus guttulus
キマダラマツムシ





【分布】
南西諸島
【出現時期】
7月下旬~翌1月下旬
【出会いやすさ】

南西諸島の森林に生息するマツムシの仲間。別名マダラコオロギ。南国感があり、日本に生息するコオロギ類の中でもかなり独特な雰囲気がある。森に入れば見かけないことはないくらいの個体数がいるので、爬虫類や鳥類の重要な餌資源になっているのかもしれない。体つきはしっかりしていて丈夫だが、乾燥には弱いようで、そこは熱帯・亜熱帯地域の昆虫といった感じだ。鳴き声はかなり特徴的で、散髪のときのハサミの音とよく似ている。昼も夜もなく鳴いているが、夜の方が数が多く、至る所からシャキシャキ聞こえる。


【成虫の姿】
オス
メス
【生態写真】

キマダラマツムシ初齢幼虫
3月下旬から4月に孵化が始まる。初齢幼虫は樹幹ではなく地表の落ち葉の下に隠れているようだ。

キマダラマツムシ中齢幼虫
森林の至るところで見られるが、幼虫の時期はあまり目立たないのか、そこまで個体数の多さを感じない。

キマダラマツムシの産卵
木の幹や朽木に産卵管を突き刺して卵を産む。夜に森の中を歩くとこうした光景に出会う。