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コロギス科

コロギス科

コオロギとキリギリスの中間的な形態を持つことから「コロギス」と呼ばれる昆虫である。分類学的にはキリギリス科に近い。林内の樹上を主な生息場所とし、夜行性である。樹上を徘徊しながらガなどの昆虫を捕食する肉食性を示す一方、樹液に集まるなど、甘味を好む一面も持つ。日中は、口から分泌する糸を用いて木の葉を綴り合わせた巣の中で休む。捕食者などに対しては、翅を広げてカマキリのように威嚇する行動を示すこともある。

コロギス♂
ハネナシコロギス♂
コバネコロギス♀
Comming Soon.png
ヒノマルコロギス♀
Comming Soon.png
クロギリス科

クロギリス科

1990年代以降に記載された、比較的新しい分類群である。日本からは3種が知られており、いずれも亜熱帯地域における原生林に生息する。夜間には林床を徘徊するが、日中は樹洞などに潜んで生活する。翅は退化しており、成虫においても翅芽状の痕跡器官としてしか認められない。幼虫期間が長く、2年もの期間を要して成虫となる場合もある。

ヤンバルクロギリス♀
カマドウマ科

カマドウマ科

暗く湿った環境を好み、林内や洞窟などに集団で生息する。多くの種は、猫背のような姿勢と発達した後脚が特徴である。翅を持たず長距離移動を行わないため、フキバッタやササキリモドキ類と同様に、種分化が進んだグループと言える。従来は忌み嫌われる存在とされてきたカマドウマ類であるが、近年の研究により、花粉媒介者としての役割も担っていることが明らかになっている。

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