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マダラカマドウマ
Diestrammena japanica





【分布】
北海道・本州・四国・九州
【出現時期】
7月~9月
【出会いやすさ】

林内に生息する大型のカマドウマ。くっきりとした斑模様が特徴。個体数は多く、キャンプ場やロッジ、別荘などで割と普通に見られる。日中は樹洞や洞穴の中で集団で休んでいるが、その様子を見てカマドウマに苦手意識をもつ人が多い。マダラカマドウマ自体に害はない。幼虫で越冬するが、寒さに対してある程度の抵抗性があるようで、真冬でも見かけることがある。
マダラカマドウマは北海道から九州にかけて広く分布するが、九州南部や南西諸島にはよく似た別種が生息しており、サツママダラカマドウマ、アマミマダラカマドウマ、ヤエヤママダラウマが知られている。

【成虫の姿】

オス
メス
【生態写真】

マダラカマドウマ若齢幼虫
カマドウマは雑食性で、果実やキノコ、動物の死骸、小さな昆虫など、あらゆるものを食べる。

マダラカマドウマ♀
樹幹に止まるメス。脚が長いので、体長からイメージするよりも大きく感じる。

マダラカマドウマ♀
産卵中のメス。樹皮の隙間に産卵管を挿し込んで卵を産み付ける。卵はその年のうちに孵化する。
近縁種

Diestrammena iriomotensis
ヤエヤママダラウマ
石垣島と西表島に分布するマダラカマドウマに近い仲間。原生林に生息しており、林床や樹洞で見られる。マダラカマドウマと比較すると斑紋が不明瞭。他に似た種類は分布していないので、判別に迷うことはない。秋に成虫が発生する。
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