カラフトキリギリス

北海道に生息する大型のキリギリス。道東と道北の一部に局所的に分布する。晴れた日の朝をピークに、午前中に「ジキジキジキジキ...」と連続して鳴く。鳴いているオスは目立つ場所に出てくるので見つけやすいが、それ以外は茂みの中におり、近づいても跳ねたりせずにじっとやり過ごす習性のため、捜索は困難を極める。メスは夕方以降に産卵のために歩き回るようだ。生息地の草原にはハマナス（在来種のバラ）が自生していて、カラフトキリギリスも棘のある場所は安全と知ってか、ハマナスの群落の中に多い。それもまた探しづらい要因である。生息地の大部分が国定公園に指定されているので、採集する場合は禁止区域かどうか事前に確かめよう。