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Gryllodes sigillatus
カマドコオロギ
美声
本州・四国・九州
小笠原諸島・南西諸島
1年中
扁平な体が特徴の中型のコオロギで、世界各地の熱帯・亜熱帯地域に広く分布する。南西諸島では、夜に道路沿いの歩道を歩くと割と頻繁に見かける。本州でも一部地域や施設周辺で生息していて、温泉地や温室など、いずれも年間を通して暖かい場所にいる。しかし、寒さにも乾燥にも強いようだ。「カマド」と名が付く通り、昔は民家の竈(かまど)で当たり前に見られた虫だが、竈文化の衰退とともに消えていった。本州の自然環境にはあまり適さないことから、移入種であると考えられる。あまりメジャーではないが、飼育・繁殖が比較的容易なことから、爬虫類の餌用として流通していることがある。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
カマドコオロギ若齢幼虫
まだかなり小さいが、体の模様はすでに成虫と同じなので分かりやすい。
カマドコオロギ中齢幼虫
夜間に地面を素早く歩き回るコオロギがいたら、ほぼ間違いなくカマドコオロギと判断して良い。市街地にも見られる。
カマドコオロギ♂
落ち葉の下などに隠れて鳴くことが多い。道路と同化して大きさの割に見失いやすい。
カマドコオロギ♀
メスは翅が退化し翅芽のようなものがある程度。産卵は隙間に堆積した土に行う。
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