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Hierodula chinensis
ムネアカハラビロカマキリ
【分布】
本州・九州
【出現時期】
本土:8月下旬~12月上旬
【出会いやすさ】
2000年頃から、日本の各地で見つかっている外来のハラビロカマキリ。大型で前胸が長く、腹側が赤くなるのが特徴。類似種が複数いるため、しばらく具体的な種の特定には至っていなかったが、最新の知見ではHierodula chinensisとされている(Kawasaki et al. 2022)。ただし、種が同定されたのは少なくとも岐阜県で採集された個体で、その他の都府県で確認されているムネアカハラビロカマキリが同種とは言い切れないのが現状である。樹上性なので、在来のハラビロカマキリとの競合が懸念されている。オオカマキリに匹敵する大きさであり、捕食者としての影響も考えられる。侵入が確認されている地域では、在来ハラビロが減っているとの報告が上がっている。早急な調査と対策が必要だ。侵入経路としては、中国からの輸入竹箒についていた卵鞘であるとの見方が強い。ただし、本種は飛翔能力が高いので、国内での分布拡大にも気を付けたい。
【成虫の姿】
オス
メス
【生態写真】
ムネアカハラビロカマキリ♂
成虫オス。樹木の葉裏を探すと見つかる。樹上性なだけあり、飛翔能力が高い。
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