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Hieroglyphus annulicornis

ヒゲマダライナゴ

 先島諸島

 6月中旬~8月下旬

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ヒゲマダライナゴ

先島諸島(宮古列島・八重山列島)に生息する大型のイナゴ。最近では与論島に侵入し、サトウキビへの食害が確認されている。また、沖縄本島でも観察例が上がっている。トノサマバッタと同等かそれ以上になり、体高があるため余計に大きく感じる。全身が淡い緑色か褐色で、翅も半透明である。前胸には独特な黒い溝があり、属名にもある通り、まるで古代エジプト文字のヒエログリフを思わせる。触角は白と黒の斑模様で、これが和名の由来となった。ススキやサトウキビなど丈の高いイネ科植物を好み、同じ株に群れる習性がある。生息密度はあまり高くないのが普通だが、稀に大発生することが知られている。人の気配に非常に敏感で、近づくとすぐに葉や茎の​後ろに回り込んだり、草叢の奥へと跳んで行ってしまう。夜には葉の上で寝ていて動きが​鈍いので、昼間に場所だけ確認して、日が暮れてから探すと良いだろう。

 成虫の姿 ​

ヒゲマダライナゴ

オス

ヒゲマダライナゴ

メス

 生態写真 ​

ヒゲマダライナゴ若齢幼虫

ヒゲマダライナゴ若齢幼虫

下草のイネ科草本に群れて暮らしている。数はとても多い。顔が黒っぽいのが特徴。

ヒゲマダライナゴ亜終齢幼虫

ヒゲマダライナゴ亜終齢幼虫

中齢以降の幼虫は、オレンジ色に近い褐色型と緑色型の2つに色が分かれる。

ヒゲマダライナゴ終齢幼虫

ヒゲマダライナゴ終齢幼虫

ツチイナゴと生息環境が被るが、顔が黒いのは本種にしか見られない特徴なので識別は容易。

ヒゲマダライナゴ♂

ヒゲマダライナゴ♂

草丈の高いイネ科植物で見られる。生息密度は高くない。

ヒゲマダライナゴ

ヒゲマダライナゴ♀

夜間は葉の上で寝ているので観察しやすいが、サキシマハブの活動時間なので注意したい。

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