
ヒルギカネタタキの飼い方
ヒルギカネタタキはマングローブ林に生息する美しいカネタタキです。体を覆う鱗片は徐々に剝がれていってしまうため、美しさが際立つのは羽化して間もない頃に限られます。これを見るためには、発生時期のピークに生息地に行くか、累代飼育するしかありません。鳴き声はうるさくなく、個体数が増えても気にならないでしょう。成虫のヒルギカネタタキの飼育は難しくなく、他のカネタタキと同じように飼うことができますが、若齢幼虫がやや難しく、適した環境を整えてあげないと死んでしまいます。
プラケース・ネットケージ
野菜類・スズムシのエサなど
ハスクチップ
成虫の飼い方
カネタタキの仲間は全体的に蒸れに弱いので、通気性の良 いケースで飼育しましょう。プラケースやネットケージが適しています。霧吹きは必要ありませんが、水飲み場を用意してあげてください。また、カネタタキは狭い場所が大好きです。フェイクグリーンでも紙製卵パックでも何でも良いので、好む場所を作ってあげると落ち着きます。餌はニンジンなどの野菜類や市販されているスズムシや熱帯魚の餌をあげます。産卵床はハスクチップが扱いやすいです。タッパーなどの容器にミズゴケを敷き、その上にハスクチップを重ね、水を入れ湿らせておきます。水飲み場を兼ねて使用することも可能です。水が悪くなってきたと思ったら入れ替えてください。
卵の管理
産卵床を入れた容器に蓋をし、温度変化の少ない場所に置いておきます。床材にハスクチップを使用した場合はそちらにも産んでいるので、一緒に入れておきます。ハスクチップはしっかり濡らしても問題ありません。そのまま春まで保管します。室内管理の場合は、およそ2月から3月頃に孵化が始まります。
幼虫の飼い方
ヒルギカネタタキの若齢幼虫は、成虫と同じ飼育方法では死んでしまいます。蒸れに弱いのはもちろん、乾燥にも弱いところがあります。生息地であるマングローブ林は、海や川からの湿った風が通り抜ける環境です。したがって、ある程度の湿度と通気性を両立させてあげなければなりません。その塩梅が一番難しいところです。幼虫が孵化する2月~3月は、冬から春へと季節が移り変わる時期です。飼育する地域や部屋の状況によって、多少調節しなければならない可能性がありますので、様子を見ながら飼育環境を整えてください。
飼育容器にはプリンカップや蓋付きのドリンクカップを使います。底に隠れ家用のハスクチップまたはティッシュペーパーを敷き、カップ内の湿度を保つため、濡らしたミズゴケかティッシュペーパーを入れたペットボトルのキャップを置きます。このとき、隠れ家用のティッシュペーパーと接触しないようにしてください。蒸れて幼虫が死んでしまいます。また、足場や餌皿用に紙製卵パックを適当な大きさに千切って入れます。餌は成虫と同じ野菜類とスズムシの餌で大丈夫です。蓋には古くなった餌を交換できる程度の穴を空け、普段はスポンジで塞ぎます。容器内の湿度を保つ関係で、飼育を続けているうちにカビが発生することがありますが、生体への悪影響は少ないと思われます。気になるようでしたらリセットしてください。中齢幼虫以降は、成虫と同じ環境に移しても問題ないでしょう。