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Isopsera denticulata
ナカオレツユムシ
奄美群島・沖縄諸島・八重山諸島
4月下旬~9月中旬
奄美大島以南の南西諸島で見られる中型のツユムシ。角ばった体つきで光沢がある。沿岸から山地の樹上に生息しており、見かける機会は多くないが、灯火によくやって来る。どこにでもいる感じではなく、分布はやや局所的で、複数匹が同じ場所にまとまっている傾向にある。幼虫は林縁の下草でも見つかる。その姿は特徴的で、特に若齢幼虫はアリに擬態しているとも言われる。何かの気配を感じるとピロピロと素早く触角を動かす振る舞いを見せるが、成虫になると頻度が減る。八重山諸島では発生が1カ月程度早く、4月下旬頃から成虫が出現する。「ジュリリリ...」と単発的に鳴くが、あまり頻度は高くない。緑色型と褐色型が知られ、石垣島ではピンク色の色彩変異個体が見つかっている。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
ナカオレツユムシ♂
樹上性かつ局所的に分布するため、狙って見つけるのは難しい。灯火に飛来することがある。
ナカオレツユムシ♀
国内の中型以上のツユムシとしては、唯一褐色型が存在する。色彩も個体差が大きい。
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