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Mecopoda niponensis
クツワムシ
本州・四国・九州
7月下旬~10月下旬
林縁の藪や河川敷に生息する大型のキリギリスの仲間。名前こそ有名だが、実際にその姿を拝んだことのある人は少ない。かつては都市部の平地でも見られたが、今では丘陵地にわずかに生息地を残すのみとなってしまった。自然度の高い地域では住宅街周辺にも出没する。クツワムシは夜行性で暗くなってから活動するが、街灯などの明かりを嫌うので、例えクツワムシが好むような草地でも、明るいと暮らせなくなってしまう。鳴き声はとにかく大きく、セミに匹敵するほどの大音量である。鳴き続けると体温が上がりすぎてしまうので、オーバーヒートを避けるためにしばらく休んでから再び鳴き出すようだ。離れたところからクツワムシの合唱を聴くと、カラカラと軽やかで味わい深い音に聴こえる。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
クツワムシ♂
鳴いているオス。一度鳴き始めてしまうと、ライトで照らしたくらいでは鳴き止まない。
クツワムシ♀
メスはオスのような広がった翅ではなく、ストレートで細長い。
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