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Radigryllacris rotundimacula

ヒノマルコロギス

 石垣島・西表島

 5月上旬~7月下旬​

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ヒノマルコロギス

ヒノマルコロギスは、石垣島と西表島に分布する大型のコロギスの一種である。飴色の体色をしており、脚の脛節の一部が緑色を帯びているのが特徴だ。個体によっては、腹部にもかすかに緑色がみられることもある。額の部分にある丸い黄色の紋様が和名の由来となっている。成虫は5月上旬頃から7月下旬頃まで観察されており、幼虫は夏に孵化し、中齢幼虫の状態で越冬すると考えられている。ただし、越冬期における幼虫の活動状況については、まだ解明されていない点が多い。初齢幼虫は黒色だが、2齢以降は緑色となり、亜終齢頃になると飴色へと変化する。ヒノマルコロギスは樹上生活者であり、多くの個体が高い樹木の樹冠部で生活していると考えられるため、個体数のピーク時以外では、遭遇することは容易ではない。日中は、口から分泌する糸を使って葉を綴り合わせた巣の中で休むため、比較的大きな葉の茂った林縁部を中心に探すと発見できる可能性がある。ヒノマルコロギスは、コロギス類の中でも特に気性が荒く、翅を広げて激しく威嚇する行動がよく観察される。驚くべきことに、羽化直後、体がまだ完全に固まっていない状態でも威嚇行動を示す。オスは後脚を叩きつけることで音を出し、メスへの求愛行動を行うことが知られている。

 成虫の姿 

オス

ヒノマルコロギス

メス

 生態写真 

ヒノマルコロギス

ヒノマルコロギス亜終齢幼虫

春先に林内で見られる。成虫ほど動き回らないため、出会う機会は少ない。

ヒノマルコロギス

ヒノマルコロギス♂

体の飴色が大変美しい。このサイズのコロギスがいきなり目に入ると少しぎょっとする。

ヒノマルコロギス

ヒノマルコロギス♀

翅を広げて威嚇するメス。羽化した直後の状態だが、それでも激しく威嚇してくる。

ヒノマルコロギス

ヒノマルコロギスの交尾

交尾中のヒノマルコロギス。オスがぶら下がるのはコロギスではお馴染みのスタイル。

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