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Taiwanemobius ryukyuensis
ハマコオロギ
【分布】
奄美大島・沖縄島
【出現時期】
1年中
【出会いやすさ】
礫が適度に存在する砂浜の、満潮時に波打ち際になる潮上帯に生息するヒバリモドキ科の一種。体色は白と黒の斑模様でわずかに青みがかる。成虫でも翅はない。奄美大島および周辺離島(加計呂麻島・与路島・請島)と沖縄島に局所分布する。生息環境の転石は、河川から流れてきた石が波で打ち上げられて形成されたもので、河川に隣接する砂浜から見つかることが多い。日中から活動しており、海から打ち上がった海藻や動物の死骸を食べる。鳴かない代わりに後脚をリズミカルに叩きつけて振動で求愛する。周年発生しており、様々なステージの個体が見られる。
【成虫の姿】
オス
メス
【生態写真】
ハマコオロギ若齢幼虫
体の斑模様がカモフラージュとなって砂浜に溶け込むので、飛び跳ねるとすぐに見失ってしまう。
ハマコオロギ中齢幼虫
若齢幼虫よりも白い部分の面積が大きくなり、腹部に青みが出てきている。
ハマコオロギ終齢幼虫
見た目はほとんど成虫と変わらない。オスは尾肢、メスは産卵管の長さで見分けられる。
ハマコオロギ♂
大きさは1cmを少し超えるほどで、ヒバリモドキ科としてはかなり大型。尾肢がわずかに内側に湾曲する。
ハマコオロギ♀
メスには長めの産卵管がある。砂地の深いところに卵を産むと思われる。
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