top of page
Kuwayamaea sapporensis
エゾツユムシ





【分布】
北海道・本州・四国・九州
【出現時期】
8月中旬~10月上旬
【出会いやすさ】

山地の草地に生息する中型のツユムシ。一部平地にも見られる。日中に単発的に音を発することがあるが、下草の中に隠れているため、なかなか姿を見つけることができない。逃げ方も飛ぶというよりは、より深い藪の中に入っていくタイプのようだ。夜になると活発に動き回り、藪の上の方に出てきて鳴くので、一転して探しやすくなる。ツユムシの中では比較的がっしりとした体格で、音量も大きめ。夏の虫であるが、北海道のような寒冷地では、発生が遅いことが影響してか11月になっても見られる。四国や九州の一部にはよく似たウンゼンツユムシが生息しているが、分類上はセスジツユムシに近い。メスの後翅が前翅よりも長いなどの特徴がある。
都内の平地に生息していたエゾツユムシはここ数年見つかっていない。原因は不明だが、草刈りなどの管理方法や環境が変化したのだと思われる。本来の生息地と習性から考えても、生息環境の変化には弱いと推察される。


【成虫の姿】
オス
メス
【生態写真】

エゾツユムシ♂
夜に林縁の藪を鳴き声を頼りに探すと見つかる。外見はセスジツユムシに少し似るが、エゾツユムシはがっしりとした体格をしている。

エゾツユムシ♀
ずんぐりとした体形をしている。オスほど藪から出てこないので、見かける数は少ない。
bottom of page