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Ornebius longipennis ryukyuensis
リュウキュウカネタタキ

美声





【分布】
南西諸島
【出現時期】
6月中旬~12月上旬
【出会いやすさ】

大型で美しいカネタタキの仲間。尾肢が非常に長い。南西諸島の海岸沿いの低木などに生息する。ヒルギカネタタキが海側に分布するのに対し、本種は陸側を棲みかにしている。鳴き声はカネタタキと似て可憐で美しい音色だが、音量は少し大きい。鳴き始めは「チッ...チッ...」とゆっくりとしたテンポだが、途中から「チチッ...チチッ...」とリズムが変わる。メスはオスの鳴き声に反応して、後脚を足元に叩きつけるような行動をとる。音なのか振動なのかは分からないが、何かしらのメッセージを送っていることは間違いない。リュウキュウカネタタキの他には、イソカネタタキが同様の行動をとることを確認している。幼虫の姿は成虫とは少し異なり、くっきりとした縦縞がある。ここまで明瞭な模様は日本では本種のみのため、識別は容易にできる。小笠原諸島には基亜種のオガサワラカネタタキがいるが、最近ではリュウキュウカネタタキを独立種とする見解がある。

【成虫の姿】

オス
メス
【生態写真】

リュウキュウカネタタキ中齢幼虫
幼虫期にはくっきりとした縦縞模様がある。成長と共に薄くなっていくが、成虫になるまで縦縞は視認できる。

リュキュウカネタタキ♂
発生初期は色合いが美しい。鱗片が剥がれ落ちると、模様が消えて別種のように見えることがある。

隙間に潜むリュウキュウカネタタキ
カネタタキ類ではよく見られる光景だが、葉が折り重なってできた隙間に複数匹が潜んでいる。ペアで仲睦まじそうにしていることが多い。イソカネタタキが混じっていることもある。
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